【シドニー27日AAP】 オーストラリア国内で、アナフィラキシーショックによる死亡事故が増加していることを受け、十代の若者は高校入学の際、食品アレルギーの有無を改めて検査すべきだと、医療専門機関が警鐘を鳴らしている。
マードック・チルドレンズ・リサーチ・インスティテュートのケイティ・アレン教授らがまとめた報告によると、オーストラリアに住む10~14才の若者のうち、20人に1人が食品アレルギーを持っていることが分かった。また、この年齢層がアナフィラキシーショックによる死亡率が最も高いという。
アレン教授は、一つの教室で一人の教員が教える小学校と異なり、高校では多くの教室へ移動するようになるため、アレルギー発症の危険にさらされる可能性が高まるとして、「子どもたちは高校へ入学する際、全員がアレルギー専門医の診断を受けるべき」との考えを示している。