【NSW16日】　　労働裁定機関のフェアワーク委員会（FWC）は16日、最低賃金と最低賞与の2.5％引き上げを発表した。これにより、国内の最低賃金は一時間当たり20.33ドル、フルタイム労働者で一週間当たり772.60ドルとなり、最低賃金の受給者は一週間で18.80ドルの追加収入となる。

FWCのロス会長は、新型コロナウイルス感染拡大のピークだった昨年について、最低賃金の上昇率は1.75％増だったとした上で、今年の経済状況はそのときと大きく異なると指摘。「経済状況は予想を上回り、経済回復も順調」との見解で一致したと説明した。

最上位労組のオーストラリア労働組合評議会（ＡＣＴＵ）は今年、3.5％の引き上げを要求する一方、雇用主の多くはFWCによる決定を下回る引き上げ率とするよう訴えていた。未来職業センター（The Centre for Future Work）のスタンフォード氏は、「例年3～3.5％が普通で今年はそれを大きく下回るものだった」と述べた。

ソース：abc.net.au-Fair Work awards 2.5 per cent minimum wage increase