【TAS14日】 TAS州では、機能的に読み書きが出来ない人の割合が男性は52.8%、女性は46.9%と、他州よりも高いことが、議会特別委員会で行われた報告で明らかになった。親や祖父母から続く世代的な問題に加え、地理的に不利な立場にあることなどが原因とみられ、専門家は国家政策として取り組むしか解決の道はないとしている。
調査会社マクリンドルによると、TAS州は平均収入が全国平均を26%下回り、国内最下位となっている。TAS州の識字率向上に取り組む、タスマニア100%識字連合は、「社会的不平等は学歴にも大きな影響を与えているが、それが州全体の識字率が低いことの言い訳になってはならない」との見解を示した。
メルボルン大学で言語識字教育を専門とするビアンコ教授は、「もし(TAS州で)読み書きのできない大人の割合が全国水準に追い付くとすれば、それは国家政策を通じて行われることになるだろう」と述べ、連邦政府が早急に解決に乗り出すべきとの考えを示した。
ソース:news.com.au-Tasmanian adults disproportionately affected by illiteracy