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毒グモの猛毒 心臓発作の治療に効果 研究から

【ブリスベン17日】   オーストラリアで最も有毒なクモの毒が、心臓発作の患者に有効であることが、クイーンズランド大学の研究チームの発表で明らかになった。

 

研究チームによると、フレーザー島ファネル・ウェブ・スパイダーの毒から、治療に有効な分子を発見し、患者の命を救う可能性のある薬を開発したという。この薬によって、心臓発作による損傷を防いだり、臓器移植用の心臓の寿命を長くすることができるようになる。

 

研究チームのパルパント博士は、心臓発作の影響にあるヒト心臓細胞を使ってHi1aとよばれるタンパク質の効果を研究したところ、心臓が酸化を感知する機能がブロックされ、細胞死を停止することが明らかになった。

 

パルパント博士は「何十年にも渡る研究で、心臓細胞の細胞死を止める薬を開発することができなかったため、心臓発作は世界的に見ても主要な死因の一つだった」と今回の成果を語った。

 

マクドナルド教授は「臨床実験が成功した場合、薬は救急隊員が心臓発作の患者に処方したり、最寄りの病院が遠い遠隔地に住む人たちの治療薬として使用していきたい」と述べた。

 

ソース:news.com.au – Venom of deadly Queensland spider could save heart attack victims

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