【NSW22日】　　NSW州内で新型コロナウイルスのデルタ株に感染した人のうち、半数以上となる55％が55歳以下であることが分かった。同州のベレジクリアン首相は「デルタ株の高い感染力はこれまでに経験したことのないもの」だとして、若年層に対しあらためて注意を喚起した。

NSW州内では6月16日以降、デルタ株に市中感染した人の総数が1,648人に達した。病院で治療を受けている118人のうち、55歳以下は42人でこのうち15人が35歳以下となっている。同州ハザード保健相は、昨年の感染拡大では高齢者に深刻な影響が出たが、デルタ株は若者への影響が懸念されるとしており、「ある意味で全く異なるウイルスと闘っているようなもの」と述べた。

NSW州では22日、前日の午後8時までに検査を受けた人の数が8万5,000人となり、24時間以内に確認された新規感染者数は124人を記録した。このうち、少なくとも48人が感染力を持ったまま外出するなど普通に生活していたことが分かっている。ベレジクリアン首相は、感染者数が減少するまでの間、さらに悪化するとの見方を示した。

ソース：news.com.au-Younger residents hit hardest by Delta Covid-19 strain, NSW Premier warns