【NSW30日】 航空大手カンタス・グループは30日、国際線のフライトが通常通りに戻った際、新たにデジタルヘルスパス「International Air Transport Association (IATA) Travel Pass」を導入すると発表した。乗客が新型コロナに感染していないことを確認するために使用するとしており、カンタスとジェットスターのフライトが対象となる。
IATAトラベルパスは携帯電話アプリとして導入され、乗客のワクチンの接種有無やコロナ検査の結果などを国境管理局や保健当局、空港職員が事前に把握できる。乗客は空港に到着する前に搭乗の許可を得られるのもメリットの一つだ。さらに、渡航先の入国条件を満たしているかなどを事前に確認することも可能。一方、アプリを利用しない乗客は飛行機に搭乗する当日、ワクチン接種有無や検査結果を書面で提示することになるという。
カンタスのタリー最高顧客責任者は、「ヘルスパスがフライト再開のカギを握る」と述べ、導入に前向きな姿勢を示した。トラベルパスを国内で活用しているフランスでは、エッフェル塔などの観光地でトラベルパスの提示を義務付けている。フランスでは今後、バーやレストランの入店においても導入される見通しだ。
ソース:news.com.au-What Qantas’ health pass means for international travel