【ACT3日】 通信大手テルストラは、3日から国内公衆電話の通話を無料にすると発表した。
公衆電話1万5,076台から国内の固定電話および携帯電話への通話が無料になる。1回の通話時間が6時間に限られる以外に制限はない。国際電話は有料だ。
慈善団体のサルベーション・アーミーは、社会的に立場の弱い人を孤立から守る大変革だとして発表を歓迎した。
テルストラによると、昨年公衆電話から1,100万件の通話がなされた。このうち23万件は緊急電話(000)や自殺防止サービス「ライフライン」などに繋がれた。また、公衆電話は家庭内暴力(DV)犠牲者に対し、極めて重要な支援を提供している。
オーストラリア通信消費者団体ネットワーク(ACCAN)によると、公衆電話は学生や路上生活者、都市部での緊急時に非常に役立っている。また、携帯電話を持たない人もいる地方や遠隔地では重要な通信手段だ。
テルストラはこれまでも緊急時に公衆電話を無料としてきた。2019年の山火事では公衆電話から350万件の通話がなされ、パンデミック開始以降は遠隔地の先住民コミュニティに対し無料で提供している。
ソース : news.con.au – Telstra makes Australia’s 15,000 public payphones free to use under major overhaul