【NSW4日】 オーストラリア国内では、7月の住宅価格の伸び率が前月比1.6%増だったことが、調査会社コアロジックによる調べで分かった。住宅価格は2021年前期で14.1%増、年間では16.1%増となった。年間の伸びは、同社による過去17年間の調査で過去最高となっている。
住宅市場が堅調を維持している背景には、住宅ローン金利が記録的な低さとなっていることに加え、市場に投入される販売用住宅の数が急激に減っており、「チャンスを逃してしまう」といった焦りがあるとみられる。また、新型コロナに対する総額2,000億ドルの経済刺激策や雇用市場の好調などもあるようだ。
ただ、住宅市場はこれまでの勢いを少しずつ失い、減速する兆しも示している。全国におけるオークションのクリアランス率から、短期の住宅価格の伸びを予想することが可能だが、これが今年3月初めにピークを迎えた後、急激に低下した。新たな住宅ローン申請も減少の傾向にあり、こちらも市場の勢いが落ちていることを示している。
ソース:news.com.au-Australian house prices to fizzle as property market loses steam