【ACT9日】 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日、地球温暖化に関する最新報告を公表した。過去10年で世界の平均気温は1.1度、オーストラリアは1.4度それぞれ上昇したとわかった。
報告から、オーストラレーシア地方では、異常に暑い気候、世界平均と比べて海水温度の上昇、積雪量の減少、森林火災の頻度増加と期間延長、オーストラリア南部での冬季降水量の減少といった影響が伺える。
世界的にも、海洋熱波の頻度が80年台から倍に増加した。グレートバリアリーフのサンゴ礁白色化もこれに関連する。
IPCCは、平均気温が0.5度上昇するたびに熱波の頻度や降水量増加、干ばつの激しさと頻度が明らかに増加すると警告する。世界平均気温は20年後に1.5度、40年で2.5度、今世紀末までに3.5度上昇すると予測される。
過去10年で平均気温が1度上昇しただけで、「10年に1度」とされた異常な熱波が今は10年に3度発生している。これが1.5度上昇で10年に4回以上に、2度上昇で隔年に、4度上昇で10年に9回発生すると予測される。オーストラリア南部や東部では、異常熱波発生の恐れが2.5倍高まる。
ソース: news.com.au – Report reveals how Australia’s future could look if global warming keeps rising