【NSW13日】　　NSW州教育省は13日、シク教徒の生徒が携帯するキルパンと呼ばれるナイフ形の宗教用具について、禁止するとした決定を覆し、これを許可するとしたことが分かった。用具の携帯をめぐっては今年5月、シドニー北西部で16歳の生徒が14歳の生徒にキルパンで背中や腹を刺した事件を受け、教育省が学校への持参を禁止する決定を行っていた。

シドニー・シク寺院の代表たちによるThe NSW Gurdwara Working Groupは、教育省が禁止の決定を覆したことについて、「新たなポリシーについて合意するまで多くの話し合いが行われた」と述べ、自分たちにとって決定は「勝利」ではないとした上で、感謝しているとの見解を示した。

NSW州教育省によると、キルパンをめぐる新たなガイドラインとして、鋭利であったり尖っていない大きさ8.5センチ以下のものとし、衣服の下に着用し、スポーツの際には取り外すこと、安全な取り扱いについて生徒は保護者と話し合いを行うことなどを定めている。

ソース：abc.net.au-Religious knives known as kirpans to be allowed in NSW schools after ban reversed