【NSW9日】 NSW州のベレジクリアン首相は9日、新型コロナワクチンの2回の接種を完了した人が70%に達した際の規制解除に向けたロードマップを発表した。同州は10月18日までに接種完了者がこの水準に達するとみられており、ロックダウン(都市封鎖)の解除はこの一週間後となる見通しだ。
ロードマップによると、接種完了者に限って段階的に規制が緩和され、パブ、レストラン、美容院、映画館、スポーツジムなどの利用が条件付きで可能となる。ただ、保健当局は国内でこれまでの感染者数が少ないため、国民の持つ自然免疫の水準が低いとして、接種率が85%以下の段階では規制の解除に慎重になるべきと警告している。
NSW州のチャント主席医務官はさらに、今年3月に接種した人たちは最近接種した人たちに比べて抗体が減少し、効果が低下している可能性についても指摘。イスラエルなどでは、デルタ株の流入で感染が拡大したことを受け、ブースター接種を開始している。チャント主席医務官は、規制緩和の目安について85%が望ましいかと尋ねられると、「再検討したい」と回答した。
ソース:news.com.au-Gladys Berejiklian warned to take a ‘cautious’ approach to opening up with only 70 per cent of adults fully vaccinated