【NSW10日】　　小売大手ウールワースは、従業員やサプライヤーを対象に新型コロナの感染を調べる高速抗原検査を全国の配送センターで導入する方針を発表した。同社は、シドニーですでに試験実施を行っており、大規模な感染爆発が起きていないのは調査で早期に陽性者を発見できたためとの見方を示している。

ウールワースはシドニーの4か所の配送センターで抗原検査を試験的に導入。8月27日からこれまでに2万1,439回の検査を行い10人の陽性者が判明したことから、高い効果がみられるとして全国での展開に踏み切った。同社は、向こう数週間以内に全国の配送センターで抗原検査を行えるよう整備する方針だ。

抗原検査は、新型コロナに感染しているかについて、検査実施後15分以内で知ることが可能だ。欧州や米国では今年初めから幅広く導入されている。一方、ウールワースは先月、500人以上の職員が濃厚接触または軽度接触者とみなされ、隔離を余儀なくされている。

ソース：news.com.au-Woolworths to roll out Covid-19 rapid antigen testing across all Australian distribution sites