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コロナの抗ウイルス薬 「入院・死亡リスク減少」研究結果から

【キャンベラ2日】   米国の大手医薬会社のメルクがコロナウイルスの経口治療薬を開発しており、中間結果では患者の入院・死亡リスクが半減できることが明らかになった。

 

この新薬は、当初インフルエンザの薬として開発されていたもので、ウイルスの遺伝情報に複製エラーを生じさせることで体内の増殖を防ぐように設計されているという。

 

新薬「モルヌピラビル」の治験者775人のうち、入院が必要になった人は、新薬を投与された人は8パーセント以下だったのに対し、プラセボ(偽薬)を投与された人は14パーセントだった。また、投薬された人で死者がいなかったが、プラセボを投与された人のうち8人が死亡したという結果が出ている。

 

同社は、米国内でのモルヌピラビルの緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に近く申請する予定で、認可されればコロナウイルスの最初の経口治療薬となる。

 

豪政府のスポークスマンは、国内での新薬の認可についての詳細に言及はしなかったが「コロナウイルスの治療に関する申請は全て最優先事項として扱われている」とし、国内製薬会社Merck Sharp & Dohme (MSD)が、新薬に関する暫定許可を与えられており、さらなるデータ評価を申請することができるとしている。

 

ソース: news.com.au -New Covid-19 antiviral pill claims to cut death and hospitalisation risk

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