【ACT14日】 このほどG20の政府系シンクタンクのネットワーク組織「クライメット・トランスペアレンシー(Climate Transparency)」による年次報告が発表された。オーストラリアは気候変動政策への取り組みにおいて、G20諸国の中で最低水準の国の一つとなったことが明らかになった。
オーストラリアは、再生可能エネルギー政策の不足、発電セクターにおける石炭利用の段階的削減など、ほぼ全ての項目において低い得点となった。項目はこの他、化石燃料を使用した車両の使用停止や既存建物の改築、森林減少の阻止などが含まれている。オーストラリアは国民一人当たりの排出量が21.7トンで、これはG20諸国の平均の3倍の量だ。
クライメット・アナリティクスのヘアCEOは、連邦政府による排出ガス削減政策が制定されたことは一度もないと指摘。その一方で、石炭鉱山を認可するなど化石燃料の使用を支持しているほか、新たなガス田開発も行っており、このような結果は驚きではないと見解を述べた。
ソース:news.com.au-Australia ranked one of the worst G20 countries for climate change policy