政治

連邦首相「2050年までに排出量実質ゼロ」

【ACT26日】   モリソン連邦首相は26日、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする計画を発表した。計画を支えるモデリングの発表時期は明らかにしていない。

オーストラリアは2030年までに、二酸化炭素回収・貯蓄(CCS)など低排出技術に200憶ドルを投じる。共同投資によって600~1,000万億ドルの利益を出すと見込まれる。

計画では国民に新たな費用や税金を課さず、光熱費も下げ続ける。再生可能なクリーン水素、ソーラー、エネルギー貯蓄、低排出の鉄およびアルミニウム、CCS、土壌炭素の貯留などに携わる企業の技術コストを下げる。土壌炭素貯留とCCSが排出量削減の主要コンポーネントとされ、2050年までに131~278パーセント削減する見込みだ。クリーン水素はあらゆる産業の中心となり、計画には”超低コストの太陽光発電”も含まれる。

2030年までに排気ガス30~35パーセント減を達成できる見通しだが、 公式目標値の26~28パーセント減を据え置く。

モリソン首相は、「排出量実質ゼロは、税金でなく技術によって達成できる」「2005年以降、国民総生産(GDP)は45パーセント伸びたが、排気量はすでに20パーセント削減した」と強調する。

計画に関し、与党保守連合は自由党と国民党間で意見が分かれている。野党労働党は、今月末の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)後に気候政策を発表する。

ソース : news.com.au – Scott Morrison reveals plans to achieve net zero emissions by 2050

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