【NSW27日】 オーストラリアの主要都市は今後、温暖化にともない耐えられないほどの熱さに見舞われ、地方部においても異常気象が頻発する―。NSW州立大学の気候科学者、パーキンス・カークパトリック氏は、気候変動は化石燃料への過剰依存によって引き起こされるとして、「自分たちに落ち度がある」と警鐘を鳴らしている。
パーキンス・カークパトリック氏は27日、全国記者クラブで会見を行い、あらゆる国が2050年間までに排出ガス実質ゼロを目指すと宣言したとしても、気候変動に関する政府間パネルの第6回報告書は、上昇を2度に抑えられる可能性は50%としていると指摘。さらに「上昇1.5度も夢物語だ」として、現実は非常に厳しい状況にあるとしている。
さらに、オーストラリアは、今年カナダ国内の最高気温記録を更新し49.5度を観測したカナダのリットンと同じような状況を辿る可能性があると懸念を示している。リットンはロンドンとほぼ同じ緯度に位置しており、現在の温暖化水準でここまで気温が上昇するとは思わなかったとして、予想もしないことが起きているとの見方を示した。
ソース:news.com.au-Climate change expert’s blunt warning about Australia’s temperature rise