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食料品価格上昇の背景にパニック買い

【ACT15日】   ディーキン大学が行った調査によると、昨年のパンデミック初頭に国内各地で起こったパニック買いは、意外にも食料品の価格上昇に影響を及ぼしていた。

過去3年にわたってスーパーマーケット大手コールズとウールワースの商品およそ7,000点を分析したところ、よく購入される商品のほとんどで価格が2~7パーセント上昇している。果物は7パーセント、油は4パーセント、長期保存可のロングライフ牛乳とマメ類は3パーセント、牛乳と卵は2パーセント上昇した。乾燥パスタは平均15パーセント上昇したが、あるブランドは昨年2月の1.9ドルから2.6ドルに37パーセント高騰した。バターは3.8ドルから4.3ドルに13パーセント上昇、スルタナ・レーズンも7.5ドルから8.4ドルに12パーセント上昇した。

食料品価格の上昇はパニック買いだけが原因ではない。国境や州境の閉鎖、農場やスーパーマーケット全職種での労働力不足、供給チェーンの問題、感染対策への配慮も背景にあると考えられる。

研究を主導したキャスリン・バックホーラー准教授は「消費者物価指数(CPI)を考慮しており、インフレを上回る価格高騰だ」「パンデミック最初の4か月に価格が上昇し、その後安定したが下がらなかった」「今後、気候変動や極端な気候が食物連鎖に及ぼす影響も出るだろう」と分析した。

ソース : news.com.au – Panic buyers cause permanent price rise in grocery stores

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