【ACT5日】 国際的な需要高と生産減により、国産のキャノーラ油の価格が過去最大に高騰している。生産農家は恩恵を得る一方、フィッシュ・アンド・チップスなどのフードサービス産業にとって主要原料費の高騰は痛手だ。
WA州南西部ドニーブルックでフィッシュ・アンド・チップス店を営むマイケル・クリスタルディさんは、「油の価格は5回上がった。なんとか生きている」と話す。キャノーラ油の価格は2、3か月の間に70パーセント上昇した。クリスタルディさんを悩ませるのは油だけでない。冷凍のポテトフライの価格も高騰している。
WA州で唯一の商業ポテトフライ製造会社「WAチップス」は、毎年ポテトフライ3万トンの製造にキャノーラ油およそ30万リットルを使用する。様々な油が使われたが、高品質のキャノーラ油で製造されるポテトフライが最高品質だ。ブライアン・ピース会長は、「金曜夜の質素なフィッシュ・アンド・チップスの値段は今後上がっていくだろう」と話す。
世界のキャノーラ種の60パーセントをカナダが供給するが、近年の嵐によって主要港が閉鎖された。これにより世界全体でキャノーラ油が少なくなり、今年はオーストラリアが最大の輸出国になる。国産キャノーラ油の価格は通常の倍に高騰し、生産農家は恩恵を受ける一方、供給チェーンには犠牲を払う顧客も出る。
ソース : abc.net.au – Fish and chip shop owners feeling the pinch amid skyrocketing oil price