【ACT9日】 オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)は9日、プライベートエクイティ会社によるシドニー空港の買収を「妨げる理由はない」として、これを認める姿勢を示したことが分かった。買収額は約236億ドルに上るとみられている。
買収が実現すれば、国内の企業買収額としては最大規模となるが、今後さらに外資系企業による買収の許可、裁判所からの許可、シドニー空港の株主による同意が必要となる。新型コロナを背景に空港の資産価値は2020年初めに約半減し、株主らはこれに便乗した買収を警戒していた。
一方、ACCCのシムズ会長は、国内の空港業界において競争がほとんどないと指摘した上で、「買収が不利益をもたらすということはまったくない」と述べ、買収が競争力を高めることにつながるとの見方を示した。
ソース:news.com.au-ACCC approves mammoth $23.6b private equity takeover of Sydney Airport