生活

育児への「無性語の使用」に多大なリスク 新調査から

【キャンベラ29日】   母親という言葉の代わりに「妊娠する人」や「授乳をする親」などと表現する無性語の使用などは、女性にとって多大なリスクになることが、新調査から明らかになった。

 

シドニーモーニングヘラルド紙が伝えるところによると、オーストラリア、米国、ヨーロッパ、アジアの10カ国からなる研究者が行なった、現在非公開中の調査結果では、「母乳を与える」という言葉の「母と子供の絆」という意味合いを避けるために「無性語的な表現」に置き換えるというような動きがあるという。

 

男女の区別のない無性語の使用の動きは、海外だけでなく国内での公共の場でも議題に上っている。昨年3月では、上院議会ではワン・ネイション党が申し立てた無性語表現の「chestfeeding 」という言葉を政府の公式刊行物から禁止することを承認した。

 

オーストラリア助産師協会のジェニー・ガンブル前会長は、性別による表現の重要性を訴えており「ジェンダー・アイデンディティと実際の性別の違いの見解の混乱が、女性へのさらなる差別を引き起こすことになる。生殖機能としての性別と、社会的役割の性別と、本人が自身の性別を認識するジェンダー・アイデンディティの3つは似ているようで、それぞれ異なる機能を果たしている」と説明し、「妊娠、出産、初期の育児は生殖機能の役割からくるもので、ジェンダーからくるものではない」と述べている。

 

ソース: news.com.au – New research reveals huge risk of introducing gender-neutral terms for parents

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