【NSW21日】 21日、シドニー内の全電車ネットワークが停止した。NSW州政府と組合間の長引く交渉が断絶したためだ。
シドニー大都市圏内の全電車および都市間を結ぶレイルリンクのキャンセルは、21日午前2時前、「安全に行える状態ではない」として決定された。州交通局は示威行為を受けた決断とするが、鉄道・トラム・バス組合(RTBU)は「予定された示威活動は利用者に影響を与えるものでなかった。電車停止は政府による“報復行為“」と訴える。
フェリーとライトレールは通常運行とされ、バス停は代替バスを求める人で溢れた。
RTBUによると、20日遅く、21日に予定された示威行為を行わないことで州政府と労働協約について合意したが、その後州政府が再び協約を停めようとした。現在の労働協約にまつわる主な課題は民営化、安全、衛生状態の3つ。民営化の際に電車サービスや路線の削減を行わないこと、サービスの変更は安全なものであること、現在の衛生レベルを保つことを組合側は求める。
州政府は先週、今月28日から電車サービスを通常の平日の時刻表に戻すと発表した。オミクロン株の到来以降、公共交通機関はサービスを削減して運行してきた。先週のシドニーの電車利用率は前週比7パーセント増加したと伝えられる。
ソース:news.com.au- All Sydney train services cancelled following breakdown in negotiations