【ACT28日】 過去3年で、国内大手4銀行は459の支店を閉鎖し、ATMおよそ3,800台を除去した。国内の全ATMの3分の1以上だ。
コモンウェルス銀行(CBA)、ウエストパック、ANZ、ナショナルオーストラリア( NAB)の大手4銀行は、過去3年で459支店を恒久的に閉鎖した。NSW州が140支店閉鎖と最も多く、シドニーは20店舗、残りは州内各地で閉鎖された。これにより同州の300近いサバーブで支店がなく、216のサバーブでATMがなくなった。VIC州も同様に120店舗が閉鎖された。
金融セクター組合のジュリア・アングリサソ事務員は「支店閉鎖は、特に地方部や高齢者にとって悪い知らせだ」「障がいを抱えたり、デジタル認識能力の低い人は特に支店での銀行取引が必要」と話す。国民のおよそ80パーセントがネットバンキングを好む一方、5人中1人に相当する20パーセントは支店を訪れたいと考える
。
従来型の銀行は、デジタル銀行や非銀行の貸し手、後払い決済サービスなど新参企業による競争を日々迫られている。採算をとり続けるには賃金や店舗代などの費用を抑えるしかない。顧客をATMやネットバンキングに流動して支店を訪れる人数を減らすよう、銀行員も教育されている。
現在875支店のCBAは、2019年2月は1,192店、2020年2月は1,134店舗だった。ATMの数も2019年は4,118台、2020年は3,597台と減少を続け、現在は2,000台以上とされる。
ソース: news.com.au -‘Devastating’ decision by Australia’s big four banks impacts 300 suburbs