【NSW29日】 NSW州のスピークマン司法長官は、犯罪行為によって胎児が亡くなった場合、母親への傷害罪に加えて、独立した犯罪とみなす方針を明らかにした。これまで、母親への犯罪行為の結果、胎児が亡くなっても独立した個別の犯罪とはみなされなかった。
改正には2つの内容があり、1つは犯罪行為によって母親は生きているが胎児だけが亡くなった場合、5年~28年の禁固刑が科される場合。2つ目は犯罪により妊娠中の母親が死亡したことで、胎児も死亡した場合には、科された刑に3年の禁固が追加される。
NSW州政府は、これらの犯罪に巻き込まれた遺族に対し、カウンセリングやその他のサポートサービス費用として1回限り3,000ドルを支給するとしている。スピークマン司法長官は、「これらの改正により、残された遺族の悲しみに対する理解を深めるとともに、より厳しい刑罰を取り入れて犯人をより適切に拘留する」と説明した。
ソース:abc.net.au-NSW introduces new crimes