【VIC16日】 オーストラリアテニス協会は、女子テニス世界ランク1位のアッシュ・バーディー選手が正式に引退を発表したことで、テレビ放映などをめぐり大きな損失につながるとしている。今年の全豪オープンにおける同選手の活躍を受けて、向こう5年間のテレビ放映権が最大5億ドルに達すると予想されていたという。国内で同選手の人気は非常に高く、損失額もこれに比例する額となりそうだ。
今年の全豪オープンの放映権を獲得したチャンネル9は、バーティ―選手や男子のラファエル・ナダル選手が決勝進出を決めたほか、ニック・キリオス選手のダブルスでの決勝進出などで盛り上がりを見せ、高い視聴率を稼いだ。バーティ―選手の決勝戦は、1999年に視聴率が記録されるようになって以降で最高を記録。ピークには420万人が視聴した。
全豪オープンの放映権は現在、年間当たり6,000万ドルだが、オーストラリアン紙は2月、今年の大きな盛り上がりを受けて、25年以降の放映権はこれを大きく上回るとの見方を示していた。そんな中、人気選手バーティ―選手の引退が正式に発表され、状況は一変。テニス協会にとって大きな痛手となると予想される。
ソース:news.com.au-Ash Barty’s bombshell retirement has cost Australian tennis millions