【QLD28日】 ケアンズのシェリダン・ストリートに設置されていた全長10メートルのキャプテン・クック像は、オーストラリア先住民にとっては「植民地主義と大量虐殺の象徴」であるとして物議を醸していたが、24日に撤去された。
グレーター・ケアンズ警察は、クレーン車によってクック像が撤去される作業を住民たちが見守っていたという。「たくさんの人が撤去作業を見にきていたが、その多くが50歳以上の人たちだった」とフェイスブックで述べた。
クック像を1ドルで購入した解体会社のマーティン・アシュトン社長は、1972年からケアンズのアイコンとして設置されていた像が最終的に落ち着く場所はまだ未定だという。
クック像の撤去は、先住民のアーティストであるエマ・ホリングスワースさんが撤去を訴える1万9000人の署名とともに嘆願書を提出したため。ホリングスァースさんは「像の存在は先住民にとっては、立ち退き、奴隷、大量虐殺、失われた土地、文化の喪失を思い出させる侮辱的なもの」と述べた。しかし、像の撤去に反対する住民からは「像の撤去の次は、キャプテン・クック・ハイウェイの改名?」「像を撤去しても歴史を変えることはできない」とコメントする人たちもいた。
ソース: news.com.au -Controversial Captain Cook statue removed in Cairns, Queensland