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ワイン原料が不足 1本20ドル以上に

【NSW6日】  オーストラリア国内では今後、消費者からの需要増加、原料コストの値上がりなどから、ワインの価格が値上がりする――。ワイン製造販売の業界団体が警告している。中でも、シャルドネとピノの需要が増えていることと、コストが高くなっていることが、白ワイン価格に多大な影響を及ぼすとの見方を示している。

 

オーストラリア全国ヴィンテージ報告によると、2022年の収穫からワイン用に圧搾されたぶどうの量は、昨年を13.5%下回ったという。業界団体ワインオーストラリアによると、白ワイン用ぶどうの価格は2014年から上昇し続けており、現在は2008年以降で最高の水準に達しているという。

 

ワイン製造のホドゥルズ・クリーク・エステートのフランコ・ダアナ氏によると、大手エンデバー・グループや米国ジャクソン・ファミリー・ワインズが原料を買い占め、ヤラ・リバー地域の小規模ワイン製造業者が締め出されたことも、供給の減少と価格上昇の一因だとしている。

 

ダアナ氏はさらに、白ワインの原料となるヤラ地域のぶどう価格が、ピノでは3年間で1トン当たり1,600か1,700ドルから4,000ドルに跳ね上がったとして、「1~2年以内に20ドル以下のピノを探すことはほとんど不可能になるだろう」と話した。

 

ソース:news.com.au-Why you won’t buy a bottle of wine for less than $20

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