【ACT9日】 連邦政府のポール・ケリー主席医務官は9日、新型コロナウイルスへの感染者数が増加しているのは、変異株への感染拡大が背景との見方を示した。クリスマス休暇を前に、再び新型コロナの感染の波がオーストラリアを襲う可能性が高いと警告した。
ケリー主席医務官は、「国内のオミクロン株への感染が急増しており、これはオミクロン株の変異株XBB株が市中感染で拡大していることが原因」と述べた。また、XBBについては今週初め、「オミクロン株の孫のようなものだ」と述べ、12か月前の状況と比べると今のほうが深刻さは低いとの見解を示した。
XBBの感染増加を受けて、「夏を楽しく過ごすためには」予防接種を受けること、体調が悪いときには外出を控えること、屋内の公共スペースではマスクを着用することなど、アドバイスしている。 ただ今後、クリスマス休暇に国内で再びロックダウン(都市封鎖)を行う可能性があるかについては言及しなかった。
シンガポールを起源とするXBB株は、ワクチンや過去の感染による抗体に耐性があるとみられ、現在、NSW州、VIC州、WA州で感染が確認されている。ケリー主席医務官は、向こう数か月でさらに新たな変異株が問題になるとの見方を示している。
ソース:news.com.au-New Covid-19 wave to hit Australia as new XBB strain takes hold, CMO says