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増え続ける洪水に既存ダムの能力懸念

【ACT15日】   国内で洪水の発生が年々増えるなか、既存のインフラが今後定期的に発生する大規模な洪水に耐えられるか懸念される。

ニューサウスウェールズ大学とメルボルン大学が行った研究によると、気候変動により既存のダムのリスクが高まっている。設計に使われた予想降雨量は少なくとも20年間見直されていない。温暖化によって一定期間の可能最大降水量(PMP)は相当量増加すると予想され、PMPの増加は最大可能洪水(OMF)の増加も意味する。環境保護政策が講じられず炭素放出も高いままなら、向こう80年で主要ダム周辺の降雨量は38パーセント増加する。

ニューサウスウェールズ大学でシニア・エンジニアを務めるジョアン・ビサー氏は、「世界でも最悪規模の洪水は、ダムが圧倒されて大量の水が放出されることによる」「気温が摂氏1度上がるごとに、大気中の水分量はおよそ7パーセント増加する」と話した。

NSW州中西部のウヤンガラ・ダムが1日で史上最大の23万ギガリットルの水を放出し、ラクラン川沿いの住人は避難を強いられたばかり。同地域は過去118年で最大の降水量を記録し、過去24時間で900件超の支援要請が寄せられ、洪水からの救出も222件行われた。

シドニー西部のワラガンバ・ダムは1980年代に水分学的研究が行われ、壁の高さを5.1メートル引き上げて補助放水路も建設された。

ソース : news.com.au – Dire Aussie flood warning revealed as pressure on dams grows

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