【ACT6日】 オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は6日、定例理事会で政策金利を0.25パーセント増の3.1パーセントに引き上げると決定した。5月から8か月連続の引き上げで、2012年以降最高の利率だ。
RBAのロウ総裁は、「現在の高インフレを一時的なものに抑えるために、度重ねて引き上げる必要があった」「高インフレは経済を悪化させる。低インフレに戻すことを優先する」と話した。1月はRBAの定例理事会がなく、来年2月まで政策金利が変わることはない。
連邦のチャルマーズ財務相は、「ウクライナ情勢や中国の新型コロナウイルス状況、英国の経済状況などコントロールできない要素が多い」と話した。
国内経済の成長率は来年・再来年ともにおよそ1.5パーセントと予想される。10月の失業率は1974年以降最低の3.4パーセントだった。
今回の金利引き上げにより、50万ドルの住宅ローンの月額返済はおよそ80ドル増加する。引き上げ前の4月と比べ、月910ドル、年1万1,000ドル増えたことになる。ロウ総裁は先週、「2024年まで政策金利が引き上げられない」との言葉を信じて住宅ローンを取得した人たちに対し、謝罪した。
来年は賃貸料が20パーセント以上上昇するとも警告される。金利引き上げによって新規の投資用物件購入も減り、賃貸の需要増にもかかわらず、供給物件数が少なくなっている。
ソース: news.com.au -‘Xmas killer’: RBA raises interest rates for eighth consecutive time