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ペル枢機卿 術後の合併症により死去

【NSW11日】  キリスト教カトリック教会の高官を務めたオーストラリア出身のジョージ・ペル枢機卿が11日、ローマの病院で死去したことが分かった。81歳だった。ペル氏は、少年への性的虐待で有罪判決を受けたが、豪最高裁判所がこの判決を覆し、2020年4月に釈放された。

ペル氏は、股関節置換術の手術のために入院していたが、術後の合併症により死去したという。葬儀はペル氏が死去したローマのバチカンで行われるほか、後日、シドニーのセント・メアリー教会でも執り行われる見通しだ。

連邦政府のアルバニージ首相はペル枢機卿の死去を受け、「多くの人々、特にカトリック教会の信者にとって困難な日となった」と述べ、喪に服す全ての人にお悔やみを述べるとコメントした。さらに、ペレ氏の遺体をオーストラリアへ搬送する手続きに関しては、外務省などが補助を行うと説明した。

ペレ氏は、カトリック聖職者としてはオーストラリア国内最高位の人物で、2014~19年にはバチカンで財務長官を務めた。また、オーストラリア国内では、1996~2001年までメルボルンで、2001~2014年まではシドニーで大司教を務めた。無罪となった後は2020年9月に再びバチカンに戻っていた。

 

ソース:news.com.au-Cardinal George Pell dies after complications from surgery

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