【ACT11日】 世界保健機構(WHO)は11日、新型コロナの亜系統「XBB.1.5」への感染が米国で急増していることを受けて、長距離フライトを利用する場合のマスク着用を推奨したことが分かった。XBB.1.5への感染はこれまで、オーストラリアを含む25か国で確認されている。
WHOによると、XBB.1.5は亜系統の中では最も感染力が高いとされており、米国の保健当局によると先週確認された感染者のうち、27.6%をこの系統が占めていたという。さらに、現在はこれが40%以上に増えているもよう。
WHOのヨーロッパ救急事務局のシニア職員、キャサリン・スモールウッド氏は、長距離フライトでのマスク着用について、「新型コロナへの感染が拡大している地域から渡航してくる人たち全員に対して勧めるべき」と話した。
オーストラリアは、2022年9月に国内線と国際線の両方について、マスク着用義務を撤廃しており、その際には「個人的なリスクを軽減するために着用を“勧める”」としていた。
一方、スモールウッド氏は、マスク着用を推奨したことで米国からの渡航者に対して入国時検査を実施することを推奨するものではないと説明している。
ソース:abc.net.au-Masks recommended on long-haul flights by World Health Organization as COVID-19 subvariant XBB.1.5 spreads