【NSW18日】 NSW州政府は、今年3月25日に実施される州選挙で再選した場合、条件付きで軽微な交通違反に科される罰金を無効とする方針を明らかにした。過去3年間に交通違反がない優良ドライバーが、罰金免除の対象となる見通しだ。
NSW州のペロテ首相は、自由党政権が次回の選挙で再選された場合、今年4月3日以降、時速10キロ未満のスピード違反のほか、バス専用レーンを違反走行したり、乗車人数によって優先が決まるトランジットレーンの走行違反などに対し、罰金を適用しないとしている。
一方、スクールゾーンでの違反、大型車両、信号無視、運転中の携帯電話の使用、時速10キロメートル以上の違反は、安全を脅かす重大な違反としてみなされ、罰金支払いの免除の対象とはならない。
NSW州政府の統計によると、2021年は過去3年間に違反歴のないドライバーによる、軽微とみなされる交通違反の検挙件数は22万7,500件となっており、これらに科された罰金の総額は3,920万ドルに上っている。
NSW州政府のテュードホープ財務相は、「州内では、運転免許保持者による年間の平均走行距離が1万2,000キロとなっており、3年以上にわたって違反がないことは賞賛に値する」と述べ、罰金無効が安全運転を後押しすることを期待していると話した。
ソース:news.com.au-‘Real incentive’: Drivers could have speeding fines scrapped under NSW Government plan