【ACT11日】 インドネシアに生息するオウム科の白色コカトゥー(シロビタイムジオウム)は、道具の使い方を把握し、作業に最も適した道具を選び、さらには道具を一緒に運んでから使用できることが、学術雑誌の「カレント・バイオロジー」に掲載された最新の研究で明らかになった。
オーストリアと英国の研究者らは、コカトゥー10羽を対象に3回の実験を行い、この発見に至ったという。CNNの報道によると、コカトゥーたちが野生で「道具セット」を使用していることを科学者らが発見した後で、この研究対象となった。
ウィーン獣医学大学の生物学者で、同研究の筆頭著者であるアントニオ・オスナ・マスカロ氏は、「(野生で)彼らが複雑な道具セットを使っているのを見たことがあるが、それを使っていると自覚しているのか、一つの道具を連続的に使っているだけなのかは分からなかった」と語っている。テストを行った同博士のチームは、「箱の中に入っているカシューナッツ釣り上げるというタスクで、まず先のとがった短い棒で塞いでいる膜に穴を開け、次に長くて柔軟な棒でカシューナッツを取り出すもの」と博士は説明した。
最初の実験では、コカトゥーは2つの道具の使い方を非常に早く理解し、最短だったオウムはわずか31秒だった。4羽がタスクを成功させることができず、1羽は興味を示さず脱落した。第2実験に進んだ残りの5羽を対象に、作業に適した道具を選べるかどうかに焦点を当てた研究を行い、すべての鳥がナッツを取り出すために必要な道具が1つか2つのいずれかの箱を選ぶテストに合格した。最終実験では、鳥が一度に1つの道具を持ち運べるか、2つの道具を一緒に持ち運ぶことでエネルギーを節約できるかどうかを研究した。その結果、4羽は両方の道具を一緒に運ぶことができ、3羽は「驚くほど」安定した飛行で輸送できることがわかった。
この研究結果により、が状況に応じて道具の使用能力があることが明らかになり、次のステップについて、同博士は鳥を人間の子どもと比較するようなアプローチになるとし、同博士は「コカトゥーは人間と同様で、遊びや好奇心を通じて道具を覚えるため興味深い」とした。
ソース: news.com.au – Cockatoos can combine tools to complete complex tasks, study reveals