【NSW25日】 銀行大手ウエストパック銀行のエバンス最高経営責任者(CEO)は、現在3.35%となっている政策金利が、今年5月までにさらに3回引き上げられ、過去最高となる4.1%に達する可能性があるとの見解を示した。これが現実となれば、金利は11年ぶりの高水準となるか、それを超える水準に達する見通しだ。
エバンスCEOは「昨年10月から、われわれは金利が今年5月に3.85%でピークに達するとの見方を維持してきた」と述べる一方、ピークは依然として5月と予想するものの、利率は予想をやや上回ると予想。「政府は、昨年第4四半期(10~12月)に発表されたインフレ報告以降、引き締めを積極的に支持するタカ派の立場をとっている」と分析した。
また、NAB銀行のオスターCEOは先ごろ、オーストラリアの経済の見通しについて、「消費者支出に重圧がかかっている」とし、経済成長が止まる一方で金利は上昇し続けている現状をみると、景気後退に突入する可能性は十分あると指摘した。同時に、生活水準も著しく低下すると警告している。
さらに、AMP銀行による最新調査では、住宅ローンを抱える10世帯のうち7世帯が、利上げが続いた場合に返済が追い付かないと懸念しており、住宅を保有する人の3分の2以上が家計管理の見直しを行っていることが分かった。
ソース:news.com.au-Westpac warns of three more brutal interest rate hikes by May as homeowners brace for pain