【ACT28日】 連邦政府は28日、厚生年金スーパーアニュエーション(スーパー)の残高が300万ドル以上の富裕層に対し、税引き前給与を犠牲にして積み立てるコンセッショナル・コントリビューションの税率を倍増する計画を発表した。野党は、選挙公約違反と批判する。
政府案の下、2025年7月1日からスーパーの残高300万ドル以上の富裕層は、コンセッショナルの税率が30パーセントに倍増する。現在、所得25万ドル未満まで税率15パーセントで積み立て可能で、高所得者の所得税率45パーセントよりずっと低い。スーパーの残高300万ドル以上は、全国民の0.5パーセント未満に当たるおよそ8万人。全体の平均残高はおよそ15万ドルだ。
野党自由党のテイラー影の財務相は、「労働党は資金が尽きると国民を狙う」と批判した。
チャルマーズ財務相はこれに対し、「99.5パーセントの人は影響を受けず、これまで通り税控除の恩恵を受ける」「自由党は富裕層に代わって戦うつもりか」と返した。アルバニージー首相も「制度を変更せずに未来も持続可能なものとする、重要な改革」と話した。
28日、2022/23年度の租税支出と洞察に関する報告書が発表された。スーパーの税軽減により歳入は年およそ500憶ドル減少し、2050年までに老齢年金より費用がかかる見通しだ。チャルマーズ財務相は「スーパーの税控除の恩恵55パーセント以上は所得上位20パーセントが受け、39パーセントの恩恵は所得上位10パーセントが受ける」と説明。
また、平均で男性は女性より税軽減の恩恵を受けており、スーパーの残高も多い。同様に、年齢が上がるほど恩恵は大きくなり、スーパーアニュエーションの税軽減の恩恵の46パーセントは60歳以上が受ける。
ソース: news.com.au – Opposition accuses Labor of broken promise over changes to superannuation concessional tax