生活

賃貸居住者は暑い室内でガマン 調査

【QLD2日】  オーストラリア国内の賃貸物件では、室内温度が安全基準を超える高温に達した日数の割合が今年の夏は45%に達していたことが、賃貸物件に関する活動団体のベター・レンティングが行った調査報告書で明らかになった。電気代を節約するため、賃貸居住者の多くがエアコンの利用を控えて暑さを我慢しているようだ。

全国の室内の平均気温は、QLD州で27度、NSW州で23.9度、VIC州で22.7度、SA州で24.2度などとなった。日中の気温の中央値が最高となったのは、NT準州、QLD州、WA州で、賃貸物件に住んでいる人たちはこの夏、半分以上の時間を25度を上回る室内で過ごしていたことも分かった。室内温度が25度以上になると、健康被害のリスクが急激に高まるという。

ベター・レンティングのディグハムCEOは、「自分の家が休める環境にない場合、身体は常にストレスがかかった状態に置かれることになり、大きな負担がかかる」と述べ、特に持病のある人にとっては、持病がさらに悪化する場合もあると指摘している。

さらにディグハムCEOは、日中の平均気温が今後1~2度上昇すれば、多くの人がさらに危険な状態に置かれるとして、手遅れになる前に政府はエネルギー効率の最低基準を設けたり、家賃の値上げに制限を設けるべきだと訴えている。

 

ソース:news.com.au-‘It’s hell’: Reality of heat inside Australian rentals revealed

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