国際

中国製監視カメラを排除 公共放送ABC

【NSW4日】  オーストラリア公共放送局ABCは、同社建物内に設置されている中国政府関連企業が製造した監視カメラを撤去する作業を進めていることが分かった。これらはいずれも杭州拠点のハイクビジョン(Hikvision)とダーファ(Dahua)が製造した監視カメラで、取り外されたのはシドニーのウルティモ本社と地方支社に取り付けらていたものとみられる。

ABCの広報担当者は「撤去作業が進んでいる」と説明しているが、実際に取り外す必要のあるカメラが何台見つかったかは明らかにしていない。また、カメラが設置されていた場所について、「公共の場であり、職場内ではない」と説明した。

ハイクビジョンとダーファ製のカメラは、スパイ機能が備わっているとの恐れから、米国と英国は使用を禁止している。

オーストラリア国内では先月、財務省が中国製カメラとインターコムのシステムが100人の連邦議員のオフィスから撤去されたと発表していた。また、監査報告から中国製の監視機器が司法長官、外務貿易省、国防省などのほぼ全ての省で発見されたことが分かっており、250以上の関係省庁の建物から少なくとも913台のカメラが撤去された。

 

ソース:news.com.au-Surveillance equipment linked to Chinese government found at ABC headquarters

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