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DV加害者数が増加 「女性保護に尽力を」支援団体

【ACT3日】   国内で、家庭内暴力の加害者数が再び増加しており、支援団体は女性を守るために更なる支援を求めている。

 

オーストラリア統計局(ABS)の調査によると、DVの被告人数は前年比で増加傾向にあり、6,000人以上が起訴されている。2021年から2022年には、少なくとも1件のDV関連の罪に問われた人は8万3,849人で、81%増加している。また、2020年から2021年にかけては、7万7,545人が少なくとも1件のDV犯罪で起訴されており、16%の増加を見せたが、この期間は国内のほとんどでパンデミックによるロックダウン制限の下生活をしていた。

 

支援団体の「Full Stop Australia」の最高責任者ヘイリー・フォスター氏は、生活費の高騰やパンデミックによる影響を考慮すると、DV関連の被害が増え続けていることは「驚きではない」と述べている。同氏は「経済的なストレスは、家庭内暴力の原因にはならないが、それを悪化させたり誘発させたりする要因の一つとなる」とし、「我々が支援している家族たちは、住宅事情や物価の高さ、賃金の伸び悩み、インフレ、雇用の不安定さによって、更なるストレスやトラブルに直面している」と述べた。

 

DV関連の加害者のうち、5人に4人が男性(81%、6万7,970人)で、年齢の中央値は36歳だった。州の内訳では、少なくとも1件のDVで起訴された数は、NSW州が最も多く3万996人、QLD州(1万9,486人)、VIC州(1万7,944人)、 WA 州(6,935人)、SA州(3,679人)と続く。

 

また、DVの被害者たちが、名乗りを上げて正義を求めるようになったことが、件数増加の一因になっているとフォスター氏は述べた。

 

ソース: news.com.au – ‘Escalated’: Number of domestic violence defendants increases

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