【ACT7日】 オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は7日、定例理事会で政策金利を0.25パーセント増の3.6パーセントに引き上げると決定した。昨年5月から10回連続の引き上げで、2012年6月以降最も高い利率だ。
RBAのロウ総裁は、「インフレを目標値の2~3パーセントに戻すために、よりタイトな金融政策が必要」と示唆した。昨年10‐12月期の消費者物価指数(CPI)は7.4パーセント。同氏はまた、金利引き上げが家計に苦痛を与えると認めた上で、「住宅価格の下落と世界的な金融不安が金利引き上げの背景にある」と加えた。
国内大手4銀行は、政策金利が25ベーシスポイントずつさらに引き上げられた後、3.85~4.1パーセントでピークに達すると予想する。
連邦のチャルマーズ財務相は、「予想はされたが痛ましい」「RBAの決定権は独立したもので、独立したシステムは重要だ。政府の仕事は、決定による影響に責任を持つことだ」と話した。同氏は先立って、1990年代の金利ピーク17.5パーセントに再び達する可能性を否定し、「国内経済はかなり停滞するが、不況に入ると思わない」と話している。
財務仲介協会のピーター・ホワイト管理責任者は、「最後の金利引き上げでないのは、ほぼ確実」と述べた。住宅ローン返済や賃貸料の支払いが難しい世帯が出てくると懸念を示し、返済が困難な住宅持ち主はできるだけ早く貸し手に連絡するよう奨励する。
ソース: news.com.au – RBA interest rates: Cash rate hits 3.6 per cent in 10th consecutive rate rise