【ACT16日】 豪政府統計局(ABS)がこのほど発表した最新の人口統計によると、NSW州から他州へ移動した人の数は2022年9月30日までの一年間で3万7,914人と国内最多だったことが分かった。VIC州から他州へ移動した人の数は1万5,569人とNSW州に次ぐ多さとなった。一方、QLD州は転居先として人気を集め、転入者が4万6,623人に上った。WA州も東部州からまとまった転入者があり、1万1,658人が転入した。
国内の人口は一年間で41万8,500人増え2,610万人となり、伸び率は1.6%と新型コロナのパンデミック前とほぼ同じ水準となった。海外からの移民数は53万6,900人、海外への転出者数は23万3,200人と、海外からの移民流入による増加は30万3,700人となった。
ABSの人口統計部長のチョウ氏によると、海外からの移民がパンデミック前とほぼ同じ水準に戻った一方、海外への流出は依然として低水準だと指摘。留学生のような短期滞在の移民が減少し、国を離れる人の数も少なくなっているという。
また、出生数は一年間で30万2,900人、死亡数は18万8,000人となっており、死亡者数は前年比10.8%増だった。新型コロナによる感染が死亡者数の増加の主因とみられている。
ソース:news.com.au-Thousands of NSW residents migrating to other states