【NSW24日】 シドニーのノーザン・ビーチズ・バスの運転手募集に申し込んだ51歳の男性が、バス会社が提供する訓練が不十分で給与も求人広告に掲載された額より少ないと訴えていることが分かった。男性は訓練のほとんどが教室内で行われ、路上での訓練は2日間のみだったと訴えている。
匿名でABCラジオのインタビューに応じた男性は、「訓練では現場の状況が教えられなかった」と話し、給与もフルタイム勤務で平均年収が7万~9万ドルとなっていたが、実際は5万ドルだという。
ノーザン・ビーチズ・バスを運営するケリオス・ダウナーの広報担当者によると、今年に入り49人を運転手として採用したが、このうち7人が訓練後に離職している。訓練については、通常は監視官が同伴で行う9日間の実地訓練を含めて18日間程度としているが、訓練生の能力により異なるという。給与については、22年末の時点で訓練生の平均収入は2週間で3,600ドルとなっており、年収でみると9万ドル以上に相当すると説明した。
ケリオス・ダウナーは現在、フルタイム勤務で90人の運転士を募集中だ。シドニー全体の求人件数はこれを含め500件以上に上っている。NSW州交通局は今年1月、運転士の不足を理由に便数を削減することを発表したが、便数が元の水準に戻る時期については明言していない。
ソース:abc.net.au-Trainee bus driver slams Keolis Downer for inadequate training amid Sydney shortage