政治

労働党が12年ぶりに政権奪回 NSW州選挙

【NSW26日】   25日に行われたNSW州選挙で、野党労働党が12年ぶりに保守連合から政権を奪回した。クリス・ミンズ州労働党党首は勝利宣言で、「向こう4年で直面する多くのチャレンジに新たなチームで立ち向かう」「州民の期待は裏切らない」と述べた。

新労働党政府が掲げる5公約の1つ目は、学校数の増加。新たに公立のプリスクール(幼稚園)100校を設立する。新設のすべての公立小学校にプリスクールを併設する。また、臨時教員1万人を正規教員とし、教師不足2,000人に対応する。さらに、公立校の校内で携帯電話使用を禁止するとともに、スマートウォッチ、タブレット、ヘッドホンの使用も規制する。

2つ目として、シドニーの高速道路使用料に週60ドルの上限を設ける。来年1月1日から2年にわたって、ドライバー5万1,000人が恩恵を受ける。

3つ目はポーキー(スロットマシン)のキャッシュレス化。現保守連合政府は2028年までに全台をキャッシュレスにする計画だったが、労働党は向こう12カ月で500台を試験的にキャッシュレスにする。ゲーム機は、1回に投入する現金は50ドルを上限とし、「VIPラウンジ」などギャンブルを奨励するサインも禁止する。

4つ目は保健。公立病院で、患者対看護師の割合を定める。また、看護師・助産師を追加で1,200人、地方部の救急隊員を追加で500人採用する。さらに、建設中の西シドニー空港近くにベッド数600の新病院を、シドニー北西部ラウズヒルにベッド数300の新病院をそれぞれ設立する。

最後は住宅改革。借り手が広告価格よりも高い料金を密かに申し出る、賃貸住宅のオークションを禁止する。また、初めて住宅を購入するファーストホームバイヤーに対し、価格80万ドルまでの住宅の印税を免許、100万ドルまでの印税を割引する。

ソース: abc.net.au – NSW has a new government — here are five things Labor has promised to do

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