【ACT29日】 オーストラリアの2月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は6.8%と1月の7.4%に続く水準となったことが、豪政府統計局(ABS)による発表で明らかになった。国内経済が正常化に向かっている兆しとみなされ、豪準備銀行が来週行われる会合で利上げを休止するとの見方が強まっている。
国内のCPIの上昇率は、昨年12月に8.4%とピークに達した。2月は6.8%と低い伸びとなったが、準備銀行が目標としている2~3%を依然として大きく上回っている状況だ。
2月のインフレ率上昇に最も貢献したのは住宅(9.9%)、食料品(8%)、交通(5.6%)、レクリエーションと文化(6.4%)だった。ABS統計部長のミシェル・マルクワルト氏によると、建築資材の値上がりが緩和されたことから、新築住宅の上昇率は13%と過去12か月で最も低い伸び率となった。
食料品もまた過去一年で大きく上昇しており、パンとシリアルは年間上昇率が12.5%に達した。乳製品や関連商品は14.3%上昇となった。また、電気料金は一年前から17.2%上昇した。
2月のインフレーション率が予想された7.2%を大きく下回ったことから、エコノミストの間ではRBAが少なくとも今回は3.6%の利率を維持するとの見方が強まっている。
ソース:news.com.au-Inflation rose 6.8 per cent in year to February, well below high rate in previous months