【NSW29日】 アパート開発大手のメリトンは、サイバー攻撃により同社の顧客や従業員に関する情報が不正アクセスを受けたことを明らかにした。銀行口座の詳細や出生証明のほか、給与明細、懲戒手続きに関する情報などにアクセスがあったとみられている。
メリトンの従業員によると、ハッカーによる攻撃の対象となったのは、タックスファイルナンバー(TFN)や雇用関連情報、銀行口座、健康に関する情報など。また、宿泊客らは連絡先のほか、健康に関する情報、滞在中に報告された事故などの詳細が漏えいしたとメリトンから通知されたという。
メリトンは国営放送ABCにあてた声明の中で、ハッカー行為は「身元不明の第三者」によるものと説明。個人が標的となっているかは不明とする一方、盗まれた情報がどこかで使われたという証拠は今のところないとしている。また、被害にあったとみられる人宛ての文書を送付するなど、しかるべき対応をとったと報告した。
さらにメリトンは、「サイバーセキュリティ―やIT犯罪の専門家と連携し、今後また同じような不正アクセスの被害を受けないよう、可能な限りの対策を行っていく」と話している。
ソース:news.com.au-Bank details, birth certificates potentially hacked in Meriton data breach