【VIC31日】 4大銀のNABは、急増している詐欺に対抗するため、新たなリアルタイムメッセージを導入すると発表した。NABのオンライン取り引きや携帯電話アプリを使用し、顧客が通常とは異なる取り引きを行った場合、これを知らせるメッセージが顧客の携帯電話にポップアップ形式で通知される。
メッセージが送信されるケースとしては、初めて暗号通貨を使用した投資など、通常の取り引きと異なる取り引きが行われる場合となっている。ポップアップメッセージでは顧客に対し、取り引きの中止や支払額の見直しなど、項目別による確認を求める。
NABはさらに、個人のブラウザ操作やアプリ操作の特徴から、操作しているのが本人であるかを認証するセキュリティソフト、バイオキャッチ(BioCatch)を導入することも明らかにした。
オーストラリアでは、詐欺による被害総額が年始からの59日間で1億ドルに達しており、前年同期の7,100万ドルから36%増加している。
NABの詐欺・不正調査部長のシーハン氏は詐欺行為について、「パイプの穴を一つ塞いでも、すぐ他の穴から流れ出てくる水のようだ」と取り締まりの難しさを指摘。既存の対策は追い付いていないとの見解を示し、新たなシステムの導入で対策を強化すると説明した。
ソース:news.com.au-Bank launches new offensive on scammers ‘ripping’ Aussies of $100M