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一部薬品が不足で黄色信号 NSW州当局

【NSW6日】  NSW州保健当局は、救命薬や抗凝血剤、睡眠誘発麻酔剤などに不足の恐れがあると臨床医に通達したことが分かった。血液凝固阻止剤のヘパリンナトリウムの注射などが、製造の問題により不足しているもようだ。

ヘパリンナトリウムは、静脈および動脈の血栓、急性冠症候群、心房細動や人工心臓弁の予防や治療に使われる抗凝固剤だ。肺や脚の血栓を予防したり治療する際にも使われる。

オーストラリア医師会(AMA)のマイケル・ボニングNSW州会長は、「ヘパリンナトリウムのような薬品は、病院業務の遂行において極めて重要だ」と述べた。一方、薬品・医薬品行政局(TGA)は、ヘパリンの供給は6月末までないとの見通しを示している。

NSW州保健当局はさらに、筋弛緩薬のスキサメトニウムの注射についても、製造の問題で不足していると警告した。代替となる薬品はあるが、一部の症状には適していないという。臨床医は電気けいれん療法など、短い時間の麻痺が必要とされる場合、在庫がないか早急に調べるよう要請した。

 

ソース:news.com.au-Amber alerts issued in NSW for drugs in critically low supply

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