【TAS7日】 TAS州の男性が2019年11月、チェーンソーを使って枝の伐採を行っていた際に感電死した事故を受けて、事故の検視を行った検視官はチェーンソーの使用に関する規制を早急に改正する必要があると、政府や州政府に提言したことが分かった。
サイモン・クーパー検視官は、過去5年間にTAS州で発生した8件のチェーンソーに関連する死亡事故を調査。特に州地方部で事故が多発しており、いずれも「それぞれ回避することが可能だった」との見解を示した。さらに、改正の必要性を繰り返し訴えているにもかかわらず、政府による対策が十分でないと訴えている。
2019年11月に発生した事故では、62歳の男性が友人宅の近くで電線に接近していた枝を伐採しようとしたところ、バランスを崩して感電し死亡した。クーパー検視官は、チェーンソーの扱い方や木の伐採方法などが正しく行われなかったことが事故につながったとの見解を示し、枝の伐採にチェーンソーを使用し、死亡事故につながる事例が多いと指摘した。
クーパー検視官は改正案として、チェーンソーを購入したり使用する前に公認の訓練を受けることを義務付けること、チェーンソー販売者すべてに認可制を導入すること、チェーンソー使用者は実務テストを定期的に受けることなどを提案に盛り込んでいる。
ソース:abc.net.au-Coroner says ‘urgent’ reforms are needed to help stop chainsaw-related deaths in Tasmania