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睡眠ホルモンのメラトニン ネット購入避けて

【ACT11日】   国内で、体内時計に働きかけて眠りを誘うホルモン“メラトニン“の子どもに対する使用が増えている。薬品・医薬品行政局(TGA)は処方箋下のメラトニンのみ承認しており、オンラインで購入しないよう保護者に呼びかける。

メラトニンは国内で、55歳未満に対して処方されており、TGAも2~18歳の自閉症スペクトラム障害を患う子どもに限って処方を認めている。

メラトニンは概して安全とされるが、夜驚症や苛立ち、吐き気、腹痛、頭痛、だるさなど副作用も報告されている。米国ではサプリメント扱いで簡単に入手でき、オーストラリアからもオンラインで購入できる。味付きのグミなど、子どもをターゲットにする商品も多いが、子どもへの長期使用の研究は行われていない。

2017年にカナダで行われた研究からも、メラトニンは商品によって含有量が異なるとわかった。サプリメントの71パーセントの含有量が記載と異なり、実際は記載量より83パーセント減または478パーセント超過していた。

2021年、シドニーのウエストメッド小児病院で、子どものメラトニン使用による有害作用は2,000件報告された。6年前はおよそ300件だった。

セントラルクイーンズランド大学(CQU)で子どもの睡眠を研究するサラ・ブランデン教授は、「過去5年でメラトニン使用が大幅に急増している」「規制されていない薬を子どもに与えるのは非常に危険だ」と警告する。

TGAは、処方箋なしの医薬品輸入は違法であり、国内の製造品質基準を満たさなかったり記載されていない有害成分が含まれている可能性があるとして、保護者に警告する。

ソース: abc.net.au – Amid explosion in popularity of melatonin to help kids sleep, parents told not to buy it online

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