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豪若者 多くがマイホーム購入を諦め

【ACT12日】  オーストラリアでは、生活費の高騰を背景に多くの若者がマイホーム購入は不可能と考えているようだ。不動産価格は全国で上昇を続けており、住宅購入に必要となる20%の頭金を貯めるのに10年以上かかる状況となっている。

投資銀行バレンジョーイ(Barrenjoey)が発表した2022年の統計によると、頭金を貯めるのに要する年数はシドニーが17.5年、ホバートが13.7年、ブリスベンが13.2年、メルボルンが12.8年となっている。シドニーで家を探している人が平均的な住宅を購入する際、20万3,000ドルが頭金の約20%となっており、これは年収の中央値の2倍以上に相当する。

オーストラリア青少年対策連合(AYAC)のリッケンCEOは、現在の経済状況では懸命に働いた先にマイホーム購入が待っているという長年信じられてきたことが崩壊しつつあると指摘。高収入の仕事を得て仕事に励んでも、家を購入できる保証はないと考える若者が増えているとしている。

AYACは年初より、調査結果を各方面の団体や無所属議員と共有すると共に、生活費危機を若者の立場から解消する努力をするよう政府に求めている。リッケンCEOは、「われわれが示した証拠に異議を唱えることは難しいだろう」と述べ、政府に対しては賃貸住宅のアフォーダビリティー、若者対象の給付金(Youth Allowance)、賃金引き上げ、学費の減額などに関する政策の見直しをあらためて求めている。

 

ソース:news.com.au-Young Australians are fed up working to the bone for impossible home buying dream

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