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4大銀は詐欺被害の対応改善を ASIC

【NSW20日】  オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は主要銀行に対し、国内で詐欺被害が急増する中、被害者救済策に一貫性がないとしてこれを改善するよう促したことが分かった。国内の詐欺による被害総額は昨年、31億ドルと過去最高を記録している。

ASICが2021/22年度のウエストパック銀行、NAB、コモンウェルス銀行、ANZの4大銀行による詐欺被害への対応を調べた結果、全体で約3万1,100人が詐欺被害にあっており、被害総額は5億5,800万ドルに達した。ただ、被害者へ支払われた補償額はわずか2,100万ドルで、払い戻し率は2~5%にとどまっていた。

ASICの調査は、詐欺被害に対するこれら銀行の規則が大きく異なっていることから、統一した規制の必要性を訴えている。ASICのコート副委員長は、詐欺被害者救済について金融機関で統一した対応を求めており、「詐欺がより総合的で包括的に扱われるようにすべきだ」と述べた。

消費者団体のコンシューマー・アクション・ロー・センター(CALC)のトンキンCEOは、主要銀行を追求することで、詐欺の予防にこれらの銀行がより多くの投資を行うことになるとの考えを示した。

一方、オーストラリア銀行協会(ABA)は、被害者の対応を改善すべく、業界全体での基準を導入できるようすでに作業を進めていると説明した。

 

ソース:news.com.au-Big banks urged to repay scam victims as ASIC report slams inconsistent approach to losses

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